CMOSタイプ マイクロレーザ測距センサ HG-C1000L
ダウンロード
ヘルプ
-
基本情報
-
用途
-
種類・価格
-
オプション
-
仕様
-
寸法図
-
回路・接続
-
使用上のご注意
------------------------------ Tab1 showing ------------------------------
基本情報
ハイレベル自己診断機能で自己の"状態"を上位にお知らせ
UL/C-UL,CE,FDA,UKCAを取得しています。
特長
データ分析の負担を軽減、Small Stepで始めるIoT。
IO-Link対応 センサレベルのデータを収集
「予防保全」や「稼働監視」のため、収集・蓄積される現場のデータ。
そのデータの分析には高度なノウハウや時間が必要となり、生産現場の負担となっています。
パナソニック インダストリーの「セルフモニタリングセンサ」は、センサのデータをIO-Linkで上位に送り、さらにセンサ自身の「状態」も上位に伝えますので、収集するデータ量を削減し、データ分析の負担を軽減することができます。
IO-Link対応デバイス構成例
※1:各種フィールドネットワークに対応した各社のIO-Linkマスタに接続できます。
※2:Smartclickは、オムロン(株)の登録商標です。
※3:省配線Y型コネクタSFB-WY1は、SF4Dシリーズのオプション品です。
※4:デジタル入・出力機能(ON/OFF信号)を有したIO-Link非対応デバイス(PNP出力)も接続可能です。CC-Link IE FieldおよびCC-Linkは、三菱電機(株)の商標でCC-Link協会が管理しています。
DeviceNetおよびEtherNet/IPは、ODVA(Open DeviceNet Vender Association, Inc.)の登録商標です。
EtherCATは、Beckhoff Automation GmbHの登録商標です。
Modbusは、Schneider Automation, Inc.の登録商標です。
パナソニック インダストリーの「セルフモニタリングセンサ」ならここまでできる!
セルフモニタリングにより、課題を解決
ステータス | 状態判定 | ||
---|---|---|---|
正常 | 正常動作しています。 | ||
通知 | セッティングを見直してください。 検出状態が不安定な状態。 | ※設置、設定を見直すことで、正常へ復帰。 入光量の低下など。 | |
注意 | そろそろ寿命です。 機器として交換が必要な状態。 | ※メモリ保存回数の限界、稼働時間の限界など。 | |
異常 | 短絡しています/壊れました。 機器として制御が不可能な状態。 | ※出力短絡、EEPROM破損など。 |
※PLCなどでプログラムを作成することにより、セルフモニタリングセンサの「状態」を把握することができます。
セルフモニタリングセンサのIODDファイルは、弊社Webサイトよりダウンロードできます。
※ダウンロードのご利用には、パナソニックお客様情報のご登録が必要です。
IoTがお手軽に
セルフモニタリングセンサの「状態」を
監視しておくことで、
手軽に「予防保全」が実現できます。
<コンパクト>
業界最小クラス※の形状で実現したCMOSレーザセンサ
※2022年7月現在、当社調べ
内部にミラーを設置した新しい光学系を設計
一般的に受光部と受光素子(CMOS)との光路長を長くすることで、より高精度で 安定した測定値を取得できますが、その一方でセンサの奥行方向が長くなりボ ディの形状が大きくなってしまいます。HG-Cシリーズでは、内部にミラーを設置した新しい光学系を設計し、奥行方向の短寸化と変位センサ並みの高精度測定を両立させています。
ボディを歪みや温度から守るアルミダイカストケースを採用
軽さと強度を兼ね備えたアルミダイカストケースを採用。コンパクトながら堅 牢なボディにより、ケースの歪みや温度による測定精度の不安定要素を軽減します。
<圧倒的な安定検出>
1/100mmオーダーの高精度検出を実現※
※HG-C1030L3-P(-J)の場合
高精度CMOSイメージセンサ&独自アルゴリズムを搭載
変位センサにも用いられる高精度CMOSイメージセンサと、変位センサで培った当社独自のアルゴリズムにより、従来の距離設定反射型センサにない1/100mmオーダーの高精度測定を実現しました。
便利な機能を装備
ティーチング機能
通常検出モード
[2点ティーチング]
基本的なティーチング方法です。
ティーチングを行なった2点の中間に、自動でしきい値が設定されます。
[リミットティーチング]
微小物体や背景物体がある場合に便利なティーチング方法です。
<背景物体を基準とする場合>
背景物体よりセンサ側に検出物体がある場合に、検出するしきい値が設定されます。検出物体のサイズが変わる際に便利な機能です。
<検出物体を基準とする場合>
検出物体を基準に背景物体側にしきい値が設定されます。背景物体までの距離が離れている場合に使用します。
ウィンドウコンパレータモード
検出物体のある状態で“TEACH”キーを押すだけで、簡単にしきい値が設定できます。また、2つのしきい値の範囲内をOK、範囲外をNGとする判定が、1出力でできます。
検出物体の基準面との距離に対し上限値と下限値を設けて、上下限の範囲内で判別させたいときに使用します。
2点のティーチングを行ない、しきい値範囲を設定する方法です。
3点(検出物体A、B、C)のティーチングを行なうと、自動で基準点が小さい値順(基準点1、2、3)に並び換えられ、基準点1と基準点2の中間にしきい値、また基準点2と基準点3の中間にしきい値を設定し、しきい値範囲を設定する方法 です。
立ち上がり微分モード/立ち下がり微分モード
緩やかな測定値の変化をキャンセルし、急激な変化のみを検出したいときに使用します。しきい値は、しきい値微調整機能で設定できます。
タイマ設定機能
「オフディレイタイマ」、「オンディレイタイマ」、「ワンショットタイマ」、「タイマなし」からタイマ動作を設定できます。タイマ時間Tは、5ms~5,000msの9種類から選択可能です。
オフディレイタイマ
<機能> 出力信号を一定時間(T)延長します。
<用途> 接続機器の応答時間が遅く、検出時間がそれを満足しない場合に最適です。
オンディレイタイマ
<機能> 検出時から一定時間(T)の出力信号を無効にします。
<用途> 短時間の信号を無効にしたい場合や、時間差での制御が必要なときに便利です。
ワンショットタイマ
<機能>検出時から一定時間(T)のみ出力信号を出します。
<用途> 接続機器の入力条件により、信号時間が一定でなくてはならない場合に最適です。また、短時間の信号を必要な時間幅に延長したいときにも有効です。
ゼロセット機能
測定値を強制的に“ゼロ”にする機能です。ゼロ点を任意に決めることができます。検出物体の高さを基準値に、その公差を測定する場合や、段差を測定するときに便利です。
※ゼロセット機能有効時はゼロセット表示灯(黄色)が点灯します。
※ピーク・ボトムホールド機能が有効時にゼロセット機能を実行すると、ホールドされている測定値はリセットします。
※表示設定がオフセットのときは、ゼロセット機能を設定することができません。
表示設定機能
検出物体の移動方向に対する表示方法を、「通常」、「反転」、「オフセット」の3種類から選べます。
例:HG-C1050L3-P(-J)
ピークホールド機能/ボトムホールド機能
ピークホールド機能またはボトムホールド機能を装備しています。
ピークホールド機能は、機能有効時に測定値の最大値をホールドし、ホールド値を表示および出力します。
また、ボトムホールド機能は、機能有効時に測定値の最小値をホールドし、ホールド値を表示および出力します。
※ピークホールド機能とボトムホールド機能を同時に設定することはできません。
※ピークホールド機能またはボトムホールド機能を設定しているときにゼロセット機能を実行すると、ホールドされた測定値がリセットします。
しきい値微調整機能
測定画面中に、しきい値の微調整ができます。ティーチング後もしきい値の微調整ができます。
キーロック機能
設定した条件が誤って変更されないように、キー操作を受け付けなくすることができます。
※その他の機能および各機能の設定手順については、「使用上のご注意 PROモード設定」をご参照ください。
------------------------------ Tab2 showing ------------------------------
用途
FA現場でのIoT事例 01
セルフモニタリングセンサの導入前
予防保全 | ●予想しなかったセンサ不具合による製造ライン停止を回避したい。 ●製造ラインのダウンタイムを限りなく「ゼロ」にしたい。 |
課 題 |
◆収集するデータ量が多く、PLCの能力低下を招く可能性がある。 ◆データを分析・解析する負担が大きい。 ◆予防交換したセンサ類の再設定が大変。 |
セルフモニタリングセンサの導入後
センサの診断はセンサ自身におまかせ。
● センサの「状態」を監視するだけ。
● PLCは「機器制御」に集中。
● 詳細な情報は任意のタイミングで確認可能。
交換したセンサの再設定は上位マスタにおまかせ。
● 接続したマスタから自動書き込み。
● 時間短縮だけでなく、ヒューマンエラーの防止も可能に。
FA現場でのIoT事例 02
セルフモニタリングセンサの導入前
遠隔操作・一括設定 | ● センサ類はなるべく検出ポイントの近くに置きたいが、設定が困難だったり、多数の場合は大変。 |
課 題 |
◆センサの設定に時間がかかる。 ◆センサの設定間違いや結線間違いをなくしたい。 |
セルフモニタリングセンサの導入後
IO-Link出力の利点を最大限に活用。
● 外部から設定値の読み出し/書き込みが可能。
● 複数のセンサの設定が一括で可能。
● 設定パラメータの外部保存が可能。
● 個体情報の認識・判別が可能。
------------------------------ Tab3 showing ------------------------------
種類・価格
バラ線タイプ
種類 | 測定中心距離 および測定範囲 | 繰り返し精度 | ビーム径 (注1) | 型式名 | 制御出力 | 標準価格 <税別> |
---|---|---|---|---|---|---|
測定中心 30mmタイプ | 30±5mm | 10μm | 約ø50μm | HG-C1030L3-P | PNPトランジスタ・ オープンコレクタ | 各42,500円 |
測定中心 50mmタイプ | 50±15mm | 30μm | 約ø70μm | HG-C1050L3-P | ||
測定中心 100mmタイプ | 100±35mm | 70μm | 約ø120μm | HG-C1100L3-P | ||
測定中心 200mmタイプ | 200±80mm | 200μm | 約ø300μm | HG-C1200L3-P | ||
測定中心 400mmタイプ | 400±200mm | 300μm (測定距離200~400mm) 800μm (測定距離400~600mm) | 約ø500μm | HG-C1400L3-P |
M12コネクタタイプ
種類 | 測定中心距離 および測定範囲 | 繰り返し精度 | ビーム径 (注1) | 型式名 | 制御出力 | 標準価格 <税別> |
---|---|---|---|---|---|---|
測定中心 30mmタイプ | 30±5mm | 10μm | 約ø50μm | HG-C1030L3-P-J | PNPトランジスタ・ オープンコレクタ | 各43,700円 |
測定中心 50mmタイプ | 50±15mm | 30μm | 約ø70μm | HG-C1050L3-P-J | ||
測定中心 100mmタイプ | 100±35mm | 70μm | 約ø120μm | HG-C1100L3-P-J | ||
測定中心 200mmタイプ | 200±80mm | 200μm | 約ø300μm | HG-C1200L3-P-J | ||
測定中心 400mmタイプ | 400±200mm | 300μm (測定距離200~400mm) 800μm (測定距離400~600mm) | 約ø500μm | HG-C1400L3-P-J |
(注1):測定中心距離における大きさです。中心光強度の1/e2(約13.5%)で定義されています。
定義域外にも漏れ光があり、検出ポイントの範囲が検出ポイントに比べて反射率が高い場合は、その影響を受ける場合があります。
------------------------------ Tab4 showing ------------------------------
オプション
品名 | 型式名 | 内容 | 標準価格 <税別> |
---|---|---|---|
簡易取付金具 (注1) | MS-HG-01 | 縦方向取付金具 | 1,300円 |
(注1):簡易取付金具のため、変位データ取得およびシビアな検出を目的とした用途では、設置条件により検出特性を保持できない場合がありますのでご注意ください。
簡易取付金具
材質: SUS304
M3(長さ25mm)座金組込ビス(SPCC)2本付属
延長用ケーブルの推奨品のご案内
オムロン(株)製
延長用両側コネクタ付ケーブルXS5Wシリーズ
※Smartclickは、オムロン(株)の登録商標です。推奨品の詳細については、メーカまでお問い合わせください。
------------------------------ Tab5 showing ------------------------------
仕様
種類 | 測定中心 30mmタイプ | 測定中心 50mmタイプ | 測定中心 100mmタイプ | 測定中心 200mmタイプ | 測定中心 400mmタイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|
型式名 | バラ線 | HG-C1030L3-P | HG-C1050L3-P | HG-C1100L3-P | HG-C1200L3-P | HG-C1400L3-P |
M12コネクタ | HG-C1030L3-P-J | HG-C1050L3-P-J | HG-C1100L3-P-J | HG-C1200L3-P-J | HG-C1400L3-P-J | |
適合規制および認証 | CEマーキング(EMC指令、RoHS指令)、UKCAマーキング(EMC規則、RoHS規則)、FDA規則、UL/c-UL認証 | |||||
測定中心距離 | 30mm | 50mm | 100mm | 200mm | 400mm | |
測定範囲 | ±5mm | ±15mm | ±35mm | ±80mm | ±200mm | |
繰り返し精度 | 10μm | 30μm | 70μm | 200μm | 300μm (測定距離200~400mm) 800μm (測定距離400~600mm) | |
直線性 | ±0.1%F.S. | ±0.2%F.S. | ±0.2%F.S. (測定距離200~400mm) ±0.3%F.S. (測定距離400~600mm) | |||
温度特性 | 0.03%F.S./℃ | |||||
光源 | 赤色半導体レーザ クラス2[IEC / EN/ JIS / GB / KS / FDA(注2)] 最大出力:1mW、発光ピーク波長:655nm | |||||
ビーム径(注3) | 約ø50μm | 約ø70μm | 約ø120μm | 約ø300μm | 約ø500μm | |
電源電圧 | 24V DC±10% リップルP-P10% | |||||
消費電流 | 40mA以下(電源電圧24V DC時) | |||||
通信出力 (C/Q) (注4) | IO-Link通信 | IO-Link Specification V1.1 | ||||
伝送速度 | COM3(230.4kbps) | |||||
プロセスデータ | 4byte | |||||
最小サイクル時間 | 1.0ms | |||||
制御出力 (DO) | PNPトランジスタ・オープンコレクタ • 最大流出電流:50mA • 印加電圧:30V DC以下(制御出力-+V間) • 残留電圧:1.5V以下(流出電流50mAにて) • 漏れ電流:0.1mA以下 | |||||
出力動作 | 入光時ON / 非入光時ON 切り換え可能 | |||||
短絡保護 | 装備(自動復帰型) | |||||
応答時間 | 1.5ms / 5ms / 10ms 切り換え可能 | |||||
汚損度 | 2 | |||||
使用標高 | 2,000m以下 | |||||
耐 環 境 性 | 保護構造 | IP67(IEC) | ||||
使用周囲温度 | -10~+45℃(但し、結露および氷結しないこと)、保存時:-20~+60℃ | |||||
使用周囲湿度 | 35~85%RH、保存時:35~85%RH | |||||
使用周囲照度 | 白熱ランプ:受光面照度3,000ℓx以下 | |||||
耐振動 | 耐久10~55Hz(周期1分) 複振幅1.5mm XYZ各方向2時間 | |||||
耐衝撃 | 耐久500m/s2(約50G) XYZ各方向3回 | |||||
ケーブル | バラ線タイプ:0.2mm2 4芯PVCケーブル2m付、 M12コネクタタイプ:0.2mm2 4芯コネクタ付PVCケーブル0.3m付 | |||||
ケーブル延長 | 0.3mm2以上のケーブルにて全長20mまで延長可能 | |||||
材質 | 本体ケース:アルミダイカスト、前面カバー:アクリル | |||||
質量 | バラ線タイプ:約30g(ケーブル含まず)、約80g(ケーブル含む)、 M12コネクタタイプ:約30g(ケーブル含まず)、約50g(ケーブル含む) |
(注1):指定なき測定条件は、電源電圧:24V DC、周囲温度:+20℃、応答時間:10ms、測定中心距離のアナログ出力値とします。対象物体は、白セラミックとします。
(注2):本製品はLaser Notice No.56 規定に従い、IEC 60825-1 Ed.3 への準拠を除き、FDA規則(FDA 21 CFR 1040.10 および1040.11)に準拠します。
(注3):測定中心距離における大きさです。中心光強度の1/e2(約13.5%)で定義されています。
定義域外にも漏れ光があり、検出ポイントの範囲が検出ポイントに比べて反射率が高い場合は、その影響を受ける場合があります。
(注4):一般のセンサとして使用する場合、通信出力(C/Q)は制御出力(DO)と同じ出力動作になります。
------------------------------ Tab6 showing ------------------------------
寸法図
単位mm
HG-C□L3-P(-J)
センサ
型式名 | 測定中心距離(L) | θ |
---|---|---|
HG-C1030L3-P(-J) | 30 | 30° |
HG-C1050L3-P(-J) | 50 | 22.5° |
HG-C1100L3-P(-J) | 100 | 12.5° |
HG-C1200L3-P(-J) | 200 | 6.3° |
HG-C1400L3-P(-J) | 400 | 3.2° |
MS-HG-01
簡易取付金具(別売)
材質:SUS304
M3(長さ25mm)座金組込ビス(SPCC)2本付属
装着図
------------------------------ Tab7 showing ------------------------------
回路・接続
接続図
HG-C□L3-P
バラ線タイプ
<一般のセンサとして使用する場合>
(注1):一般のセンサとして使用する場合、通信出力(C/Q)は制御出力(DO)と同じ出力動作になります。
<IO-Linkマスタに接続する場合>
HG-C□L3-P-J
M12コネクタタイプ
<一般のセンサとして使用する場合>
<IO-Linkマスタに接続する場合>
(注1):一般のセンサとして使用する場合、通信出力(C/Q)は制御出力(DO)と同じ出力動作になります。
(注2):M12コネクタからバラ線配線やケーブル延長をする場合は、市販のM12コネクタケーブルを別途ご用意ください。
M12コネクタ端子配列図
(注1):一般のセンサとして使用する場合、通信出力(C/Q)は制御出力(DO)と同じ出力動作になります。
端子No. | 名称 |
---|---|
(1) | +V |
(2) | 制御出力(DO) |
(3) | 0V |
(4) | 通信出力(C/Q)(注1) |
------------------------------ Tab8 showing ------------------------------
- 本製品は、人体保護用の検出装置としては使用しないでください。
- 人体保護を目的とする検出にはOSHA、ANSI、およびIEC等の各国の人体保護用に関する法律および規格に適合する製品をご使用ください。
- 製品付属の取扱説明に記載されている以外の方法で操作しないでください。規定した以外の手順による制御や調整は、危険なレーザ放射の被ばくをもたらす可能性があります。
- 本製品は、IEC/EN/JIS/GB/KS規格およびFDA規則※のクラス2レーザ製品です。
- 周辺が暗い環境を含むビーム内の連続的な観察は避けてください。
- 望遠光学系など、光学機器を用いてビームを見ないでください。
- 製品の分解・改造は絶対にしないでください。
- 本製品には、IEC(EN)規格の警告ラベルが貼り付けてあり、JIS規格、GB規格、KS規格の警告ラベルが同梱されています。必要に応じて、IEC(EN)規格の警告ラベルを剥がしてから、適切なラベルを貼り付けてください。
- 本製品を米国へ輸出する場合、FDA証明・識別ラベルをケーブル付け根に貼り付けてください。
※本製品はLaser Notice No.56 規定に従い、IEC 60825-1 Ed.3 への準拠を除き、FDA規則(FDA 21 CFR 1040.10 および1040.11)に準拠します。
レーザ製品の安全基準
- レーザ製品によって使用者に障害が発生するのを未然に防止することを目的として、IEC規格、EN規格、JIS規格、GB規格、KS規格、FDA規則ではそれぞれ次の基準が制定されています。
IEC : IEC 60825-1:2014
EN : EN 60825-1:2014/A11:2021
JIS : JIS C 6802:2014
GB : GB 7247.1-2012
KS : KS C IEC 60825-1:2014
FDA : PART 1040.10、1040.11(Laser Notice No.56適用)
この基準ではレーザの危険度に応じてレーザ製品をクラス分けし、各クラスごとに実行すべき安全予防対策を定めています。上記規格に基づき、HG-Cシリーズはクラス2レーザ製品に該当します。
- 危険度の説明
クラス分け | 危険評価の概要 |
---|---|
クラス2 | まばたきなどの嫌悪反応(回避行動)によって目が保護される400 nm~700 nm の波長範囲の可視光を放出するレーザ。 |
(注):予期せぬ故障が生じた場合には危険な放射が生じる可能性がありますので、安全に注意してください。
レーザ光の安全方策について
- レーザ製品を安全に使用するために、各規格において「レーザ製品の安全基準」が規定されています。ご使用になる前に内容をご確認ください。
各部の名称
取り付け
- 本製品を取り付ける際は、M3ビスを使用し、締め付けトルクは0.5N・mとしてください。M3ビスは、別途ご用意ください。
- 簡易取付金具(別売)を本製品に取り付ける場合の締め付けトルクは、0.5N・m以下としてください。
(注1):簡易取付金具のため、変位データ取得およびシビアな検出を目的とした用途では、設置条件により検出特性を保持できない場合がありますのでご注意ください。
取り付け方向
• 移動体に対する方向
<材質・色差がある場合>
- 移動する測定対象物の材質・色が極端に異なる測定を行なう場合、次のような方向に取り付けることで、測定誤差を最小限に抑えることができます。
<回転する対象物の測定>
- 回転する対象物を測定する場合、次のように取り付けることで、対象物の上下の振れや位置ずれなどの影響を抑えて測定することができます。
<段差がある場合>
- 移動する測定対象物に段差がある場合、次のように取り付けることで段差エッジの影響を抑えて測定することができます。
•狭い場所や凹部での測定
- 狭い場所や穴の中で測定を行なう場合、投光部から受光部までの光路を遮らないように取り付けてください。
•壁面に取り付ける場合
- 壁面での多重反射光が受光部に入光しないように、次のように取り付けてください。また、壁面の反射率が高い場合には、光沢の無い黒色にすると効果的です。
その他
- 本製品は、工業環境に使用する目的で開発/製造された製品です。
- 配線作業は、必ず電源を切った状態で行なってください。
- 誤配線をしますと、故障の原因となります。
- 高圧線や動力線との並行配線や、同一配線管の使用は避けてください。誘導による誤動作の原因となります。
- 電源入力は、定格を超えないよう電源変動をご確認ください。
- 電源に市販のスイッチングレギュレータをご使用になる場合には、必ず電源のフレームグランド(F.G.)端子を接地してください。
- センサ取り付け部周辺にノイズ発生源となる機器(スイッチングレギュレータ、インバータモータなど)をご使用の場合は、機器のフレームグランド(F.G.)端子を必ず接地してください。
- 電源投入時の過渡的状態を避けてご使用ください。
- ケーブル延長は、0.3mm2以上のケーブルにて全長20mまで可能です。
- ケーブルの引き出し部に無理な曲げ、引っ張りなどのストレスが加わらないようにしてください。
- 種類にもよりますが、ラピッドスタート式や高周波点灯式の蛍光灯および太陽光などの光は、検出に影響を及ぼすことがありますので、直接入光しないようにご注意ください。
- 屋外で使用しないでください。
- 本製品の投・受光面に、水や油や指紋など光を屈折させるもの、あるいはホコリやゴミなど光を遮断するものを付着させないようにしてください。付着した場合は、ホコリの出ない柔らかい布、またはレンズ用ペーパーで拭いてください。
- 蒸気、ホコリなどの多い所、腐食性ガスなどの雰囲気での使用は避けてください。
- シンナーなどの有機溶剤や強い酸、アルカリ、油、油脂がかからないようにご注意ください。
- センサヘッドの投光窓/受光窓を清掃する際は、必ず電源を切った状態で行なってください。
- 本製品の指向性にはばらつきがあります。本製品をご使用の際は、取付金具などで光軸調整ができるようにご配慮ください。
- 本製品の内部メモリ(不揮発性メモリ)には寿命があり、設定を10万回以上行なうことができません。
PROモード設定
各部の名称
設定項目 | 初期状態 | 内容 |
---|---|---|
応答時間設定 | 応答時間を設定します。 :高精度10ms、 :標準5ms、 :高速1.5ms | |
出力動作設定 | 制御出力の動作モードを選択します。 :入光時ON" :非入光時ON | |
検出出力設定 | 検出出力を設定します。 :通常検出モード :1点ティーチング (ウィンドウコンパレータモード) :2点ティーチング (ウィンドウコンパレータモード) :3点ティーチング (ウィンドウコンパレータモード) :立ち上がり微分モード :立ち下がり微分モード | |
ヒステリシス設定 | ヒステリシス幅を設定します。 HG-C1030□:0.001~5.00mm HG-C1050□:0.01~15.00mm HG-C1100□:0.02~35.00mm HG-C1200□:0.1~80.0mm HG-C1400□:0.2~200.0mm | |
シフト量設定 | リミットティーチング時のしきい値のシフト量を設定します。 シフト量は、ヒステリシスの2倍以上に設定してください。 HG-C1030L3-P□:0.002~10.00mm HG-C1050L3-P□:0.02~30.00mm HG-C1100L3-P□:0.04~70.00mm HG-C1200L3-P□:0.2~160.0mm HG-C1400L3-P□:0.4~400.0mm | |
タイマ設定 | タイマ動作を設定します。タイマ時間は、5ms固定です。 :タイマなし、 :オフディレイタイマ :オンディレイタイマ、 :ワンショットタイマ | |
タイマ時間設定 | タイマ設定で「オフディレイタイマ、オンディレイタイマ、ワンショットタイマ」に設定した場合、タイマ時間の設定を行ないます。 :5ms :10ms :25ms :50ms :100ms :250ms :500ms :1,000ms :5,000ms | |
表示設定 | 測定値の表示を切り換えることができます。 :通常、 :反転、 :オフセット | |
ホールド設定 | 計測エラー(受光量不足、光量飽和、測定範囲外)発生時の制御出力 とアナログ出力の動作を設定します。 :ホールドOFF、 :ホールドON | |
エコ設定 | キー操作を30秒間行なわないとデジタル表示部を消灯することができ、消費電流を抑えることができます。 :エコOFF :エコON | |
リセット設定 | 初期状態(工場出荷状態)になります。 :リセットNG、 :リセットOK |
エラー表示
- エラー時は以下の対処をしてください。
エラー表示 | 内 容 | 処 理 |
---|---|---|
反射光量不足、検出物体が検出範囲外。 | 検出物体が測定範囲内か確認してください。 センサの設置角度を調整してください。 | |
フラッシュメモリの破損・寿命です。 | 弊社までお問い合わせください。 | |
検出出力の負荷が短絡して、過電流が流れています。 | 電源を切ってから負荷を確認してください。 | |
半導体レーザの破損または寿命です。 | 弊社までお問い合わせください。 | |
・ゼロセット時に正常に測定されていません。 ・表示設定が「オフセット」に設定されているため、ゼロセット機能が使用できません。 | ・検出距離が仕様範囲内か確認してください。 ・表示設定を「オフセット」以外に設定してください。 | |
ティーチング実行時に正常に測定されていません。 | 検出距離が仕様範囲内か確認してください。 | |
システムエラー | 弊社までお問い合わせください。 |
イベント機能
エラー表示 | イベントコード | エラーレベル | 状態 | |
---|---|---|---|---|
0x7710 | 異常 | DO出力が短絡している | ||
0x1815 | 異常 | システム異常 | ||
0x1802 | 異常 | 不揮発性メモリ書き込みエラー | ||
0x1803 | 異常 | 不揮発性メモリCRC異常 | ||
0x1810 | 異常 | 投光回路破損 | ||
0x8CB0 | 正常 | ゼロセット不可 | 通知情報 | |
0x8CB2 | 正常 | ティーチング不可 | ||
0x8CA0 | 正常 | 計測エラー(重心演算できない) ※測定値:32764を送信 | ||
0x8CA1 | 正常 | 計測エラー(仕様範囲外、近点側) ※測定値:32000を送信 | ||
0x8CA2 | 正常 | 計測エラー(仕様範囲外、遠点側) ※測定値:-32000を送信 | ||
測定値表示 | 0x8CA3 | 正常 | 入光量低下 | |
測定値表示 | 0x8D00 | 注意 | 稼働時間オーバー | |
測定値表示 | 0x8D01 | 注意 | 不揮発性メモリ保存回数オーバー |