パナソニック インダストリー / 制御機器
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SSR動作原理の説明

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1. SSRのスイッチング特性

1.交流負荷用SSR

1.ゼロクロス方式SSR

ゼロクロス方式SSRは前頁の回路構成に示すように、フォトトライアックカプラにより入出力間が絶縁されています。入力信号がONすると、内蔵されたゼロクロス回路により交流負荷電圧がゼロ電圧付近でトリガーし、トライアックをONさせます。
次に入力信号がOFFした場合は、負荷電流はトライアックのラッチング作用により、負荷電流のゼロ付近でOFFします。
電圧波形と電流波形は負荷の種類により各々次のようになります。

●抵抗負荷の場合

この場合、電圧と電流の位相のずれがないので、入力信号がONすると交流負荷電圧のゼロ電圧付近でONします。
入力信号がOFFすると交流負荷電圧と負荷電流がゼロになり、SSRはOFFします。

●誘導負荷の場合

入力信号がONすると負荷電圧のゼロ電圧付近よりSSRはONし、入力信号がOFFすると負荷電流がゼロ電流付近になった時点でSSRはOFFとなります。ただし、電圧と電流の位相にずれがあるためOFF時SSRに急峻な電圧がかかることがあります。スナバ回路がこの電圧を抑制する働きをしますが、これがあまり大きすぎるとSSR内のトライアックがdv/dt誤動作を起こすことがありますので、注意が必要です。

2.非ゼロクロス方式SSR

非ゼロクロス方式SSRは、フォトトライアックカプラにより、入出力間が絶縁されています。入力信号をONすると、ゼロクロス回路が内蔵されていないので、出力は入力信号に対応して動作します。入力信号がOFFした場合は、ゼロクロス式と同様に負荷電流は、トライアックのラッチング作用により、ゼロ電流付近でOFFします。

●抵抗負荷の場合

2.直流負荷用SSR

直流負荷用SSRの入出力はMOSFETドライバにより絶縁されています。
MOSFETドライバにより、出力MOSFETをON、OFFさせるため、出力は入力信号に対応した動作となります。

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