基本情報

「小型」「ワイドエリア」「長距離」を実現
CE : EMC指令
UKCA : EMC規則
特長
死角の少ない理想的な検出エリア
光学系を工夫し死角を減らしました。また、コネクタで簡単に接続できるサブセンサを接続すれば、さらに死角を削減できます。
(PX-24、PX-24ES、PX-23ESおよびPX-26)
軌道状況に応じたエリア選択

検出エリアは切換スイッチで変更できますので、AGVの通路状況に応じたエリア制御が可能になります。さらに、PX-24ESおよびPX-23ESは外部信号によるエリア変更も可能です。
長距離検出5mタイプ
PX-26は長距離検出5m。
高速AGVでも、障害物を早期発見し、徐行、停止がスムーズに行なえます。
自動干渉防止機能を装備
センサ1台に対し任意の25台のPX-2の同時入光があっても誤動作しません。
AGV同士対向しても、相手のAGVを確実に検出することができます。
AGVが行き交う現場でも安心です。
小型・省スペース

従来比1/2の小型化を実現。しかもケーブル引き出し方向も自在。小型AGV(無人搬送車)にも組み込み可能です。 また、前面からの感度調整も可能になりました。
スリープ機能を装備
センサを使用しないときはスリープ状態(待機状態)にしておくことができ、外部からの信号により起動させることができます。
消費電力が1/5ですみ、バッテリの節電に役立ちます。
外部感度調整機能
外部からのアナログ信号入力により感度ボリウムで設定した範囲内で感度を調整できます。
(PX-24、PX-24ES、PX-23ESおよびPX-26)
仕様
メインセンサ
種類 | 標準 | サブセンサ接続タイプ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
外部制御機能付 | 長距離 | ||||||
近距離 | 近距離 | ||||||
型式名 | PX-22 | PX-21 | PX-24 | PX-24ES | PX-23ES | PX-26 | |
検出距離 (OUT1エリア、OUT2エリア)(注2) | 3m | 1m | 3m | 1m | 5m | ||
応差(ヒステリシス)(注2) | 動作距離の15%以下 | ||||||
電源電圧 | 10~31V DC リップル含む | ||||||
消費電力(注3) | 動作時:1.5W以下、スリープ時:0.3W以下(サブセンサ無接続時) | ||||||
OUT1 (センタ、左、右、近点OUT1、 サブセンサ、各有効エリアのOR) OUT2 (センタ、左、右、各有効エリアのOR) | NPNトランジスタ・オープンコレクタ ・最大流入電流:100mA ・印加電圧:40V DC 以下(OUT1/OUT2-0V間) ・残留電圧:1.5V以下(流入電流100mAにて) 0.4V以下(流入電流16mAにて) | ||||||
出力動作 | 入光時ON/非入光時ON 切換スイッチにて選択(OUT1とOUT2の動作は同一) | ||||||
短絡保護 | 装備 | ||||||
外来光モニタ出力 | - | NPNトランジスタ・オープンコレクタ ・最大流入電流:100mA ・印加電圧:40V DC以下(外来光モニタ出力-0V間) ・残留電圧:1.5V以下(流入電流100mAにて) 0.4V以下(流入電流16mAにて) | |||||
出力動作 | - | 自身の信号光(サブセンサを含む)以外の変調光入光時ON | |||||
短絡保護 | - | - | |||||
応答時間 | 80ms以下 | ||||||
動 作 表 示 灯 | OUT1エリア | 赤色LED(OUT1有効エリア入光時点灯) | |||||
OUT2エリア | 黄色LED(OUT2有効エリア入光時点灯) | ||||||
感度ボリウム | 連続可変ボリウム装備(OUT1エリア、近点右OUT1エリア、近点左OUT1エリア、OUT2エリア、各エリア独立) | ||||||
外部感度調整機能 | - | アナログ電圧入力にて感度調整が可能 | |||||
検出エリア | ディップスイッチにて4種類の検出エリアを選択可能 | ディップスイッチまたは外部入力にて4種類(外部入力時は8種類)の検出エリアを選択可能 | 固定 | ||||
スリープ機能 | 動作/スリープ 外部入力にて選択可能 | ||||||
自動干渉防止機能 | 同時に25台までの入光による干渉を防止 | ||||||
耐 環 境 性 | 保護構造 | IP65(IEC)、防噴流形 | |||||
使用周囲温度 | -10~+55℃(但し、結露および氷結しないこと)、 保存時:-20~+70℃ | ||||||
使用周囲湿度 | 35~85%RH、保存時:35~85%RH | ||||||
使用周囲照度 | 白熱ランプ: 受光面照度3,000ℓx以下 | ||||||
耐電圧 | AC1,000V 1分間 充電部一括・ケース間 | ||||||
絶縁抵抗 | DC500Vメガにて20MΩ以上 充電部一括・ケース間 | ||||||
耐振動 | 耐久10~500Hz 複振幅3mm(MAX.20G) XYZ各方向2時間 | ||||||
耐衝撃 | 耐久500m/s2 (約50G) XYZ各方向3回 | ||||||
投光素子 | 赤外LED(発光ピーク波長:950nm、変調式) | ||||||
材質 | ケース:ABS、レンズ:アクリル、操作カバー:ポリカーボネート | ||||||
ケーブル | 0.3mm2 5芯キャブタイヤケーブル 0.5m付(入・出力用) | 入・出力用: 0.18mm2 9芯(PX-24ES、PX-23ESは12芯)キャブタイヤケーブル0.5m付 サブセンサ接続用:0.18mm2 10芯コネクタ付キャブタイヤケーブル0.5m付 | |||||
ケーブル延長 | 0.3mm2以上のケーブルにて全長100m(サブセンサ接続用は10m)まで延長可能 | ||||||
質量 | 本体質量:約210g、 梱包質量:約390g | 本体質量:約220g、 梱包質量:約400g | 本体質量:約210g、 梱包質量:約390g | ||||
付属品 | MS-PX-2(メインセンサ取付金具):1式、調整ドライバ:1本、 エリア切換接続銘板:1枚(PX-24ES、PX-23ESのみ) |
(注1):指定のない測定条件は、使用周囲温度=+23℃です。
(注2):検出距離および応差は、白色無光沢紙(300×300mm)に対する値です。
(注3):消費電流は、次式によりお求めください。
消費電流=消費電力÷電源電圧
(例)電源電圧12Vの場合の消費電流(動作時)は1.5W÷12V=0.125A=125mA
サブセンサ(注2)
型式名 | PX-SB1 |
---|---|
組み合わせメインセンサ | PX-24、PX-24ES、PX-23ES、PX-26 |
組み合わせ台数 | メインセンサ1台に対し、PX-SB1を2台まで接続可能 |
検出距離(注3) | 700mm |
電源電圧 | メインセンサより供給 |
消費電流 | 1台につきメインセンサの消費電流が約30mA増加 |
出力 | メインセンサのOUT1とOR動作 |
動作表示灯 | 赤色LED(入光時点灯) |
感度ボリウム | 連続可変ボリウム装備 |
投光素子 | 赤外LED(変調式) |
材質 | ポリカーボネート |
ケーブル | 0.3mm2 5芯コネクタ付キャブタイヤケーブル2m付 |
ケーブル延長 | 0.3mm2 以上のケーブルにて全長10mまで延長可能 |
質量 | 本体質量:約130g、梱包質量:240g |
付属品 | MS-NX5-1(サブセンサ取付金具):1式、調整ドライバ:1本 |
上記以外の仕様についてはメインセンサと同じです。
(注1):指定のない測定条件は、使用周囲温度=+20℃です。
(注2):サブセンサ単体でのご使用はできません。
(注3):検出距離は、白色無光沢紙(300×300mm)に対する値です。
寸法図
単位mm
PX-2口
メインセンサ
(注1):PX-22、PX-21には装備していません。
PX-SB1
サブセンサ
MS-PX-2
メインセンサ取付金具(PX-2□に付属)
材質:SPCC(ユニクロメッキ)
M4(長さ8mm)座金組込ビス4本付属
装着図
図は、PX-24に装着した場合です。
MS-NX5-1
サブセンサ取付金具(PX-SB1に付属)
材質:SPCC(ユニクロメッキ)
M4(長さ25mm)座金組込ビス2本、M4ナット2個付属
装着図
MS-NX5-2
サブセンサ取付金具(別売)
材質:SPCC(ユニクロメッキ)
M4(長さ25mm)座金組込ビス2本、M4ナット2個付属
装着図
MS-NX5-3
サブセンサ取付金具(別売)
材質:SPCC(ユニクロメッキ)
M4(長さ25mm)座金組込ビス2本、M4ナット2個付属
装着図
回路・接続
PX-24ES PX-23ES
入・出力回路図
記号・・・
D : 電源逆接続保護用ダイオード
ZD1、ZD2、ZD3: サージ電圧吸収用ツェナーダイオード
Tr1、Tr2、Tr3: NPN出力トランジスタ
接続図
※1
(注1) :「使用上のご注意 - 検出エリアの選択」をご参照ください。
PX-22 PX-21
入・出力回路図
記号・・・
D : 電源逆接続保護用ダイオード
ZD1、ZD2: サージ電圧吸収用ツェナーダイオード
Tr1、Tr2: NPN出力トランジスタ
接続図
※1
PX-24 PX-26
入・出力回路図
記号・・・
D : 電源逆接続保護用ダイオード
ZD1、ZD2、ZD3: サージ電圧吸収用ツェナーダイオード
Tr1、Tr2、Tr3: NPN出力トランジスタ
接続図
※1
検出特性
検出特性図の見方
- 検出領域特性
(注1) :感度ボリウムは、L.C.R.有効時の最大検出距離が白色無光沢紙(300×300mm)に対して3m(PX-21、PX-23ESは1m、PX-26は5m)になるように設定してあります。
検出エリア

L. : 左エリア
C. : センタエリア
R. : 右エリア
L’. : 近点左OUT1エリア
R’. : 近点右OUT1エリア
グラフの種類
無光沢紙の種類 |
---|
白色無光沢紙(明度9) |
灰色無光沢紙(明度5) |
黒色無光沢紙(明度2) |
- 外部感度調整入力電圧-検出距離特性

各最大検出距離に感度ボリウムを設定し、外部感度調整入力電圧を0~+5Vの範囲で変化させた場合の検出距離を示します。
- 感度ボリウム-検出距離特性
近距離および定格検出距離付近では、ボリウム特性上感度調整が難しい領域がありますのでご注意ください。(下記の感度ボリウム-検出距離特性を参照)
PX-22 PX-24 PX-24ES
検出領域特性



外部感度調整入力電圧-検出距離特性(PX-22を除く)
感度ボリウム-検出距離特性
• OUT1(OUT2)エリア
• 近点右(左)OUT1エリア
PX-21 PX-23ES
検出領域特性


• 全エリア有効時(垂直)
外部感度調整入力電圧-検出距離特性(PX-23ESのみ)
感度ボリウム-検出距離特性
• OUT1(OUT2)エリア
• 近点右(左)OUT1エリア
PX-26
検出領域特性
![水平[全エリア有効(注1)]](https://jp.industry.panasonic.com/hs-fs/hubfs/pid-corp/products/fasys/sensor/photoelectric/px-2/characteristic/images/pic17.jpg?width=300&height=300&name=pic17.jpg)
![垂直[全エリア有効(注1)]](https://jp.industry.panasonic.com/hs-fs/hubfs/pid-corp/products/fasys/sensor/photoelectric/px-2/characteristic/images/pic18.jpg?width=300&height=300&name=pic18.jpg)
外部感度調整入力電圧-検出距離特性
感度ボリウム-検出距離特性
• OUT1(OUT2)エリア
• 近点右(左)OUT1エリア
PX-SB1
検出領域特性
• 水平・垂直共通
使用上のご注意
全機種共通
- 本製品は、人体保護用の検出装置としては使用しないでください。
- 人体保護を目的とする検出にはOSHA、ANSI、およびIEC等の各国の人体保護用に関する法律および規格に適合する製品をご使用ください。
警告表示について
- 障害物接触バンパの装備
本製品は、「JIS無人搬送車システム-安全通則」による接近検出装置に準拠して設計しています。この規格では、障害物接触バンパの装備を要求しており、接近検出装置(本製品)は補助安全装置にあたります。無人搬送車には、障害物接触バンパを必ず装備してください。
- 各国規格注意事項
本製品はEMC指令(CEマーキング)、EMC規則(UKCAマーキング)に適合していますが、その他の海外の安全規格および法規について認定を受けていません。国によっては規制がありますので、必ずその国の規制に従ってください。
- 安全確保について
本製品は接近検出を行なうもので、安全確保のための制御機能は有していません。
安全確保については、システム全体で考慮してください。また、出力を停止装置(ブレーキ)に直接接続しないでください。
- 定期点検
管理者は、必要に応じて本製品の有効性を確認し、その記録を残すようにしてください。尚、システムの改造など本製品の環境が変わったときも、点検してください。
取り付け
- メインセンサを取り付ける際のビスの締め付けトルクは、1.2N・m以下としてください。
- PX-SB1(サブセンサ)を取り付ける際のビスの締め付けトルクは、0.8N・m以下としてください。
- 床面の影響を避けるために、300mm以上の間隔をあけ、水平に設置してください。
自動干渉防止機能について
- 本センサを複数同じ場所でご使用になる場合は、同時入光が25台以下となるようにしてください。
スリープ機能について
- スリープ入力をLowにするとスリープ状態となり、動作を停止させることができます。
(注1):スリープ入力の応答時間は、50msです。
(注2):スリープ状態から動作状態に復帰するのに、約0.7sかかります。
この間の過渡的状態を避けてご使用ください。
(注3):使用しない場合は、開放または絶縁処理とし、他の線と接触しないようにしてください。
各部の名称と機能
記号 | 名 称 | 内 容 | |
---|---|---|---|
1 | 表示灯動作 | OUT2エリア(黄色LED) | OUT2エリア入光時点灯。 |
2 | OUT1エリア(赤色LED) | OUT1エリア入光時点灯。 | |
3 | 感度ボリウム | O U T 2エリア | 各検出エリアの感度をそれぞれ調整します。![]() |
4 | O U T 1エリア | ||
5 | 近点右OUT1エリア | ||
6 | 近点左OUT1エリア | ||
7 | 検出スイッチエリア選択(注1) | 左エリア | 左右エリアの選択を行ないます。(OUT1、OUT2)![]() |
8 | 右エリア | ||
9 | 出力動作切換 スイッチ | ![]() OUT1とOUT2の出力動作を選択します。 | |
10 | 外部制御機能 選択スイッチ(注2) | ![]() 検出エリアの選択を ディップスイッチで行なうか外部入力で行なうか選択します。 |
(注1):PX-26は装備していません。
(注2):PX-24ES、PX-23ESのみに装備しています。
その他
- 本製品は、工業環境に使用する目的で開発/製造された製品です。
- 屋外で使用しないでください。
- 電源投入時の過渡的状態(0.7s)を避けてご使用ください。
- 電源投入時に突入電流(10V時約1.5A、31V時約5A)が流れますのでご注意ください。
PX-22 PX-21 PX-24 PX-24ES PX-23ES
検出エリアの選択
L:Low(0~1V)、H:High(4.5~31Vまたは開放)
(注1):エリア選択入力の応答時間は80msです。
PX-24 PX-24ES PX-23ES PX-26
外部感度調整機能について
- 外部感度調整入力に外部からアナログ電圧(0~+5V)を加えることにより、感度ボリウムで調整した感度範囲内で、感度を入力電圧の大きさに応じて変化させることができます。
(注1):サブセンサは変化しません。
(注2):感度ボリウムで設定した距離以上の感度調整はできません。
(注3):感度調整入力を使用しない場合は、絶縁処理をしてください。
外来光モニタ出力について(PX-22、PX-21を除く)
- 自分自身(サブセンサを含む)の信号光以外の変調光が入光した場合に、外来光モニタ出力がONします。外来光モニタ出力が動作しても検出には全く影響しません。AGVの合流時などセンサの近くに他のセンサがあることを認識するのに役立ちます。

(注1):外来光モニタ出力には、短絡保護回路が装備されていません。電源あるいは容量負荷を直接接続しないでください。
PX-SB1
- 必ず専用のメインセンサとセットでご使用ください。
サブセンサ単体では動作しません。
(PX-22、PX-21には接続できません。)
サブエリアの選択
- メインセンサのサブエリア無効入力によりサブエリアを選択できます。
L:Low(0~1V)、H:High(4.5~31Vまたは開放)
(注1):サブエリア無効入力は、メインセンサの外部制御機能選択スイッチには無関係です。
感度調整
- PX-SB1の感度調整は投光ボリウムにて行ないます。投光ボリウムを調整しても近距離に感度を設定できない場合は、メインセンサの光がサブセンサに入光していることが考えられます。その場合は、投光ボリウムと受光ボリウムで感度調整を行なってください。詳細については、製品付属の取扱説明書をご参照ください。
メインセンサとの接続
- メインセンサのコネクタ付ケーブルとサブセンサのコネクタ付ケーブルを接続します。
- メインセンサコネクタ付ケーブルのスパイラルリード線側が左サブセンサ側になります。