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1. 操作コイル部
1.コイルの表示
シングルスティブル型 |
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無極 | 有極 |
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2.コイル定格電圧
リレーを通常使用するために操作コイルに加える基準となる電圧です。寿命などの保証は、コイル定格電圧にて行っています。
3.定格励磁電流
操作コイルに定格電圧を印加した時に流れる電流値のことです。
4.定格消費電力
操作コイルにコイル定格電圧を印加した時に消費される電力です。
(定格消費電力=コイル定格電圧×定格励磁電流)
5.コイル抵抗
DC型リレーの操作コイルの直流抵抗値であり、カタログに表記された温度条件での値です。
(通常20℃の値で示しますが、品種により異なる場合もありますのでご注意ください。)
6.感動(セット)電圧
復帰状態のリレー操作入力を増加し、リレーが動作状態になる時の電圧です。
7.開放(リセット)電圧
動作状態の操作入力を減少させ、リレーが復帰状態になる時の電圧です。なお、感動電圧や開放電圧は通常20℃の温度条件で規定されますが、リレーにより25℃のものもありますので、カタログ表記値にご注意ください。
8.最大印加電圧
操作コイルに印加できる電圧許容範囲の最大値です。ただし、連続許容値ではありません。周囲温度により異なりますので、品種によりカタログ表記値をご確認ください。
2. 接点部
1.接点構成
接点回路の接触機構や接点数を言います。
2.接点記号
a接点(常開接点) | b接点(常閉接点) | c接点(切換接点) |
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a接点はN.O.接点、あるいはメイク接点とも言います。
b接点はN.C.接点、あるいはブレイク接点とも言います。
c接点は切替接点、あるいはトランスファ接点とも言います。
3.定格制御容量
開閉部の性能を定める基準となる値で、接点電圧と接点電流の組合せで表現します。
4.最大通電電流
接点部通電電流の最大値です。ご使用時には通電条件にご注意ください。
5.連続通電電流
接点を閉じたまま、リレー接点の端子と他の各部の温度上昇限度を超えることなく、連続して接点部に通電できる電流です。
6.接触抵抗
接点同士の接触する接点接触抵抗と端子や、接触バネの導体抵抗の合成抵抗を言います。接触抵抗の測定は下図の電圧降下法にて行います。なお測定電流は、下表の通り規定されています。(JIS C5442による。)
試験電流
定格接点電流または開閉電流(A) | 試験電流(mA) |
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1以上 | 1,000 |
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接点定格1A以上のリレーでは、一般に6V DC 1Aの電圧降下法で測定します。
3. 電気的性能
1.絶縁抵抗
接点−コイル間や導電部端子と(鉄芯枠、鉄芯のような)非充電金属部間、あるいは接点相互間の絶縁された部分の抵抗のことです。
この値はリレー単体における値で、基板のランドなどは含みません。
- 1.接点−コイル間:接点全端子とコイル端子間
- 2.異極接点間:異極接点端子相互間
- 3.同極接点間:同極接点端子相互間
2.耐電圧
絶縁抵抗測定箇所と同じ箇所に高電圧を1分間印加した時、絶縁破壊の起こらない限界値です。検出リーク電流は通常10mAです。ただし特殊な場合、1mA、3mAとする場合もあります。
3.動作(セット)時間
リレーの操作コイルに定格電圧を加えた時点から、a接点が接触するまでの時間です。接点バウンス時間は含みません。
4.復帰(リセット)時間
リレー操作コイルよりコイル定格電圧を取り除いた時点から、b接点が接触するまでの時間です。接点バウンス時間は含みません。またa接点のみのリレーの場合(1a、2a)は、接点が開くまでの時間を言います。
5.接点バウンス(時間)
リレーの動作時、および復帰時に可動鉄片の衝突や、接点相互の衝突によって生じる接点の間欠開閉現象を接点バウンスと言い、一般に時間(ms)で表わします。
4. 機械的性能および寿命
1.耐衝撃性
耐衝撃性は、誤動作衝撃と耐久衝撃に分かれ、それぞれ次の意味を表わします。
1)誤動作衝撃
使用中における衝撃によって閉路された接点が、規定された時間以上開離しない範囲の衝撃を言います。なお、接点開離時間は、10μs以下と規定します。
2)耐久衝撃
輸送中、または使用中における衝撃によって各部の損傷がなく、動作特性を満足する範囲の衝撃を言います。試験は3軸方向にそれぞれ衝撃を加えて行います。
2.耐振性
耐振性は、誤動作振動と耐久振動に分かれ、それぞれ次の意味を表わします。
1)誤動作振動
使用中における振動によって閉路された接点が、規定された時間以上開離しない範囲の振動を言います。ただし、接点開離時間の値は誤動作衝撃に準じます。
2)耐久振動
輸送中、または使用中における振動によって各部の損傷がなく、動作特性を満足する範囲の振動を言います。試験は3軸方向にそれぞれ振動を加えて行います。
3.機械的寿命
リレーの接点には通電せず、操作コイルにはコイル定格電圧を加えて、規定の機械的最大操作頻度で動作させた時の寿命のことです。
4.電気的寿命
接点には定格負荷を接続し、操作コイルにはコイル定格電圧を印加して、規定の最大操作頻度で開閉した時の寿命のことです。
5.最大操作頻度
操作コイルに定格電圧のパルス入力を加えて動作復帰を連続して行い、機械的寿命または電気的寿命を満足できる最大の開閉頻度のことです。
注)
1. 上記各項で特に指定のないものは、JIS標準状態の常温、常湿(温度15~35℃、湿度25~85%)により行っています。
2. 開閉試験のコイル印加電圧は定格電圧で、矩形波です。
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