パナソニック インダストリー / 制御機器
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PhotoMOSリレー 応用回路例

PhotoMOS SSR セレクションガイドダウンロード
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1. 蓄電システム

1.充放電用途

AQ-A SSR(PhotoMOSリレー)は充電・放電時の切替に使用されます。
ON/OFFの切替回数の多い用途には半導体リレーがおすすめです。

1.通常時
充電・放電制御の両方の半導体リレーをON。
双方向に電流が流れます。

2.過充電防止
過充電防止のため、充電制御側の半導体リレーがOFFになります。
放電側はダイオードがあるため、電流は流れます。

3.過放電防止
過放電防止のため、放電制御側の半導体リレーがOFFになります。
充電側はダイオードがあるため、電流は流れます。

半導体リレー内部ダイオードを有効活用することにより、充電・放電制御が可能です。
※ 内部ダイオードを有効活用する場合は、当社までお問い合わせください。(最大制御容量が出力部と異なります。)

2.充電時コンデンサの突入防止用(プリチャージ回路)

AQ-A SSR(PhotoMOSリレー)、HE-Vリレー、EPリレー10A、20Aタイプは充電時コンデンサの突入電流防止用として使用されます。小型要望の場合は半導体リレー、高電圧の場合はHE-Vリレー、EPリレー10A、20Aタイプがおすすめです。

機器起動時、突入防止用リレーがONし、コンデンサ充電後にメインリレーがONします。
コンデンサ充電時に発生する突入電流に対する保護として有効です。

3.絶縁検知用途

PhotoMOSリレーは蓄電池ユニットの絶縁劣化を監視するのに使用します。ユニット内に絶縁劣化がある場合、ON時に地絡電流が流れ、センサで検知します。蓄電池が高電圧なため、高耐圧タイプのPhotoMOSリレーが最適です。


蓄電池ユニット内部

高電圧部とシャーシの絶縁が劣化している時
1. PhotoMOSがON
2. 電流センサで地絡電流を検知
3. 警報信号の出力

4.バッテリーモニタリング用途

PhotoMOSリレーは電池セル(群)の充電電圧のモニタリング回路用として使用されます。小型サイズ、高頻度開閉可能なPhotoMOSリレーが最適です。リレーを使用することで高電圧部との絶縁を可能にしています。

コンデンサ充電時

1. 電池セル側のPhotoMOSがON
2. コンデンサに充電

計測時

1. 電池セル側のPhotoMOSがOFF
2. 計測側のPhotoMOSがON
3. コンデンサの電圧
 (=電池セル(群)の電圧)を計測

2. スマートメータ

1.メインリレー駆動用 用途

PhotoMOSリレーやAQ-H SSRはメインリレーを駆動させるリレーとして使用されます。(負荷電圧:60Vタイプ)

2.データ通信用途

PhotoMOSリレーは外部へ通信する際の出力用接点として使用されます。(負荷電圧:350/400Vタイプ)

3.メカニカルリレー応用回路例:主電源遮断用途

メインリレーは主電源遮断用として使用されます。計画停電、プリペイド式、安全対策、電気料金不払い対策などの必要性から遠隔遮断が求められています。(推奨商品:DZリレー)

4.メカニカルリレー応用回路例:アクセサリー外部出力用途

リレーは、深夜に電気温水器のヒータなどをオンさせるコンタクタの駆動用として使用されます。
(推奨商品:DWリレー、LQリレー)

3. 自動検針

日本の電力会社によるスマートメーターの国内導入台数は2015年度末迄に1,000万台以上に達しております。PhotoMOSリレーはノイズ、漏れ電流が少なく、微小からパワー信号まで制御できます。

4. TELECOM

通話線には、μA/mVから数百mA/数十V、直流から交流、高ビット信号など、いろいろな信号が重畳します。PhotoMOSリレーはDC・ACともにμA/mVの微小レベルの制御ができます。

5. 計測器

最近の計測器はマイコンの普及により、多項目の計測を、しかも高速の同期で測定することを要求されます。計測のスキャニング機能、ゼロ点自動補正、オートレンジ機構などのインターフェイスとしてPhotoMOSリレーをおすすめします。

6. 医療機器

医療機器(ME)には微小信号を処理する心電計、脳波計、X線CTスキャナなどの機器があります。PhotoMOSリレーは数百mV以下の信号も正しく伝達します。

7. 通信機

今後の通信のポイントは衛星通信。衛星通信の特長は、サービスエリアの広域性、同時通話性など、多くの利点があります。PhotoMOSリレーは並列接続が簡単にでき、回路自由度が高く、パワー回路も構成できます。

8. PC

プログラマブルコントローラの出力回路は負荷の種類によって、各種インターフェイスを準備します。入力インターフェイスのノイズはもちろんのこと、出力インターフェイスにおけるノイズもトラブルにつながります。
PhotoMOSリレーは、トランジェントに強く、定格内であればスナバーは不要です。また実装面積が少なくPCの小型化ができます。

9. 防犯・防災機器

家庭や事務所の防犯からビル全体の警備まで、多くの防犯・防災システム機器があります。

センサ用入力インターフェイス:漏れ電流が少なく微小電圧、電流による入力ができます。
警報用出力インターフェイス:出力としてDC・AC自由に使用でき、負荷電圧400Vまで使用できます。

10. OA機器

OA機器の中はセンサコントロール部、駆動部そして電源部と全体のシステムコントロールする演算部。小さなFA機械のような機構をしています。この機能をつなぐ信号のインターフェイスにPhotoMOSリレーがメリットを発揮します。

  • C-MOSダイレクトコントロールができます。
  • 光結合による伝達のため、ノイズに強く、またトランジェントに強いため、スナバーは不要です。
  • スナバーに関係する漏れ電流の心配も要らないため、トータル信頼性上利点となります。

11. 動作時間のスピードアップ

Vcc=5 V
R1=47 Ω
R2=180 Ω
C1=2.2 μF

AC/DC兼用タイプAQV204(400V)での実測値

動作時間実測値
LED電流10mAの動作時間0.18ms
スピードアップコンデンサ接続での
動作時間(LED電流45mA)
0.03ms

12. マイコンシステムでのI/Oボードへの展開

マイコンシステムでのI/Oボードへの展開

13. ダイヤルパルスへの応用

 

14. フライング・キャパシタ・スイッチングへの応用

15. スキャナーへの応用

関連情報

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