レーザー樹脂溶着技術のご紹介
プラスチック接合の基礎からレーザー樹脂溶着ノウハウまで、レーザー溶着に必要な情報を詳細に解説。溶着ラボにて評価実験にも対応しています。
接着剤や熱板溶着、超音波溶着など従来工法で樹脂接合・プラスチック溶着をご使用・ご検討中の方、既存の超音波溶着機などの溶着機・樹脂接合設備・レーザー溶接機の置き換えをご検討中の方、必見です。
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プラスチック接合の基礎からレーザー樹脂溶着ノウハウまで、レーザー溶着に必要な情報を詳細に解説。溶着ラボにて評価実験にも対応しています。
接着剤や熱板溶着、超音波溶着など従来工法で樹脂接合・プラスチック溶着をご使用・ご検討中の方、既存の超音波溶着機などの溶着機・樹脂接合設備・レーザー溶接機の置き換えをご検討中の方、必見です。
レーザー樹脂溶着技術のご紹介
レーザー樹脂溶着における、レーザー加工機(レーザー溶着機・プラスチックウェルダー)側のポイントをQ&Aにてまとめました。
1. パルス発振とCW(連続)発振とではどちらが向いていますか? |
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CW(連続)発振の方が適しています。パルス発振の場合、ピークパワーがあるため、透過材側の表面にてレーザーを吸収したり、境界面の温度が急激に上昇することで「過溶着(発泡や熱分解)」になりやすく、レーザー条件がシビアになる傾向があります。 ただし、パルス発振でも溶着実績はあります。パルス発振の場合はパルス周期を速く(小さく)してピークを抑える必要があります。 |
2. レーザー出力は高ければ良いですか? |
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スポット径との兼ね合いとなるため、一概には言えません。 マイルドに加熱するには、適切なエネルギー密度(パワー+スポット径)にする必要があるため、スポット径とのバランスが重要です。エネルギー密度が高すぎると過溶着になったり、透過材側の表面が焼損します。 |
3. レーザー波長による影響はありますか? |
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800~1,100nmであればOKです。波長違いの優位性は見られません。 |
4. ビームモードによる影響はありますか? |
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シングルモードよりもマルチモードやトップハットの方が有利と言われています。スポット内のエネルギー分布が均一であるため、シングルモードより溶着条件が出しやすいということが理由と思われます。 シングルモードの場合、ビーム径中心付近でパワー密度が高くなるため、溶着幅の中心付近では、深く溶け込む傾向があります。その結果、溶着強度が増すケースを確認しております。 ビームモードの優劣ではなく、ワークの材料/形状に応じて、適切にレーザーを照射することが重要と考えます。 |
5. レーザー光のスポット径はどれくらいが良いですか? |
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求められる溶着幅によりますので、一概には決められません。 |
6. スキャンスピードはどれくらいが良いですか? |
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100mm/s程度を基準とし、ワークにより調整します。 「(1)ゆっくり1回で照射する場合」と、「(2)速く複数回で照射する場合」とでは、熱効率としては(1)の方が良いため、加工時間は短くなります。基本的には(1)が良いです。 ただし、溶けやすい樹脂(ナイロンなど)や、融点の異なる材料(材質違い)の組み合わせでは、溶け具合を細かく制御するために、(2)を使うこともあります。ガルバノ制御であれば、これらの調整が簡単に行なえます。 |
7. レーザ溶着・レーザー溶接の工法はどのような種類がありますか? |
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主に3種類の工法があります。
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主な特長
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パナソニックのレーザ溶着機は、愛知県春日井市にレーザー溶着ラボラトリーを構えています。
ラボでは溶着実験だけではなく、さまざまな試験にご対応できるよう評価設備を取り揃えており、高度な技術力と豊富なノウハウを持ったスタッフが皆さまのご要望にお応えできるよう、試験・評価業務にあたっています。
ラボの概要
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技術に関するお問い合わせ
FAデバイス技術相談窓口
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受付時間 9:00 - 17:00 (12:00-13:00、当社休業日を除く)