基本情報

高精細印字とサステナビリティで
未来へつなぐショートパルスファイバレーザ
GB : 7247.1適合
特長
高精細印字

熱影響を最小限に抑えることができるショートパルスレーザと高繰り返し発振によって、下地は真っ白、コード部はエッジまでクリアに、繊細な極小文字もシャープに表現することができます。
小さな文字の視認性向上、2次元コード読み取りの安定性の向上に貢献します。
ワイドな印字エリア

□330mmのワイド印字エリアで、大型のワークや多数個取りワークなど、分割して印字する必要があったものに対して一括で印字が可能。生産性が向上するとともに、導入台数の集約や設備の簡素化でコスト削減に貢献します。
(対象機種:LP-ZV206P / LP-ZV506P)
また、レーザ光の焦点をZ方向に制御するZ軸ストローク機構により、ワイドレンジ50mmの範囲で焦点距離を設定可能。段差・傾斜・球面などへ、カスレや歪みのない美しい印字ができます。
内蔵カメラで位置合わせ

「Laser Marker NAVI smart」にて、作成した印字・加工データをヘッドに搭載した内蔵カメラ画像と同一画面上で見ながら位置合わせが可能です。従来の赤色のガイドレーザ表示に比べ、鮮明なカラー画像で確認できるため、容易に位置合わせができます。
また、ヘッドに搭載した内蔵照明により装置内のような暗い環境でも位置合わせが可能です。
高出力52Wタイプ※

従来、印字時間がかかる鋳造工程などの2次元コード印字や深彫り加工などにおいて、印字・加工時間を短縮しサイクルタイムへの追従性を高めます。また、深掘りの印字により印字後に表面処理を行っても、読み取り可能な状態を保つことが可能です。
※LP-ZV500P / LP-ZV505P / LP-ZV506P 発振器平均出力。
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表面処理後でも消えない超深彫りレーザマーキング
省エネルギー

パナソニック インダストリーが独自技術で実現したファイバ発振方式のレーザマーカは、他の方式(YAG方式、YVO4方式など)に比べて、CO2排出量が約半分。
しかも、ランニングコストとしての電気代は約半額に。
過酷な現場にも強いIP64ファンレスヘッド

ファンレス構造のヘッドで、トラブルの原因となる水滴や粉塵の侵入を防止します。
ファイバユニット脱着機構

従来のコントローラとヘッド分離不可の機種では、設備への搭載時やメンテナンス時に、重量10kgを超えるヘッドを取り回す必要がありました。ファイバユニット脱着機構により、ヘッドからファイバユニットを分離することができるため、設備取り付け時やメンテナンス時の工数削減に貢献します。
イメージどおりの印字・加工をサポートするソフトウェア
「Laser Marker NAVI smart」

簡単印字設定とメンテナンスのしやすさで、
導入時・稼働時の工数を低減。
当社従来機種との互換性を確保
従来機種からの置き換えを最小の工数で実現する互換性※を備えています。
取り付け位置はもちろん印字データや通信コマンドにも互換性のある設計です。
※印字品質・動作確認など、事前確認が必要です。
※2:印字範囲の中心位置。
※3:LP-ZシリーズおよびLP-V15Uシリーズは、レーザ発振器平均出力となります。
※4:導入前に印字評価をお願いします。ファイルの変換方法については、営業担当者までお問合せください。
用途
E-Axle

車載用電池

車載用センサ

平角エナメル剥離

溶接前の表面加工

樹脂成型品(発色・段差印字)

ベアリング

鋳造部品

オプション
産業用ネットワークユニット
※EtherNet/IPは、ODVA(Open DeviceNet Vendor Association Inc.)の登録商標です。
※PROFINETは、PROFIBUS & PROFINET Internationalの登録商標です。
AC電源ケーブル
本製品を使用する国・地域の規制・規格に適合したケーブルをご使用ください。
種類 | 型式名 | ||
---|---|---|---|
AC電源ケーブル | 定格125V AC | PSE適合ケーブル(日本用) | LP-ACA10 |
定格250V AC | PSE適合ケーブル(日本用) | LP-ACA11 | |
CE適合ケーブル(欧州用)(注1) | LP-ACA12 |
(注1):定格250V AC、CE適合ケーブル(欧州用)のプラグは以下の規格に適合しています。
VDE、DEMKO、NEMKO、FIMKO、SEMKO、OVE、KEMA、CEBEC。
タッチパネルコンソール/機能拡張基板
(注2) : 機能拡張基板をコントローラに装着すると、以下の機能が使用可能になります。
・タッチパネルコンソールまたは市販のモニタとレーザマーカを接続して、運転時の監視や設定に使用する。
・レーザマーカに変位センサを接続して、ワーク間距離を補正する。
保守・メンテナンス品
種類 | 型式名 | |
---|---|---|
レーザ出射口保護ガラス(交換用) | LP-ACV80 | |
エアフィルタ(交換用) | 発振器ユニット/コントローラ用 計2枚セット(不織布タイプ) | LP-AFT90 |
発振器ユニット/コントローラ用 計2枚セット(ウレタンタイプ) | LP-AFT92 | |
コントローラ用空冷ファン(交換用) | 2個セット | LP-AFA20 |
ユニット電源ケーブル(交換用) | 2mタイプ | LP-ACP20-2 |
5mタイプ | LP-ACP20-5 | |
シグナルケーブル(交換用) | 2mタイプ | LP-ACS10-2 |
5mタイプ | LP-ACS10-5 | |
コネクタカバー・パッキンセット(交換用) | LP-ACC11 | |
インタロック用コンタクタ(交換用) | LP-AEC10 |
仕様
型式名 | LP-ZV200P | LP-ZV205P | LP-ZV206P | LP-ZV500P | LP-ZV505P | LP-ZV506P | ||
適合規制および認証 | FDA規則、CEマーキング〔機械指令(組込宣言)、EMC指令、RoHS指令〕、 UKCAマーキング〔機械規則(組込宣言)、EMC規則、RoHS規則〕、中国GB 7247.1規格 | |||||||
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スキャニング方式 | ガルバノスキャニング方式 | |||||||
印字範囲(X, Y)(注1) | 125mm×125mm | 220mm×220mm | 330mm×330mm | 125mm×125mm | 220mm×220mm | 330mm×330mm | ||
ワーク間距離(基準面±可変幅)(注1) | 190mm±25mm | 220mm±25mm | 330mm±25mm | 190mm±25mm | 220mm±25mm | 330mm±25mm | ||
スキャンスピード(注2)(注3) | 最大12,000mm/s | 最大12,000mm/s | 最大8,000mm/s | 最大12,000mm/s | 最大12,000mm/s | 最大8,000mm/s | ||
移動体ラインスピード(注2) | 最大170m/min. | 最大170m/min. | 最大120m/min. | 最大170m/min. | 最大170m/min. | 最大120m/min. | ||
文字高さ・幅(注2) | 0.100mm~125.000mm | 0.100mm~220.000mm | 0.100mm~330.000mm | 0.100mm~125.000mm | 0.100mm~220.000mm | 0.100mm~330.000mm | ||
印字レーザ | レーザ種類 | Yb:ファイバレーザ 波長:1,064nm クラス4レーザ | ||||||
発振器平均出力 | 20W | 52W | ||||||
加工点平均出力(注4) | 17W(±5%) | 42W(±5%) | ||||||
レーザ発振方式 | パルス発振 | |||||||
パルス幅 | 1ns、4ns、8ns、16ns、30ns、50ns、120ns、200ns(8段階切り替え) | 150ns | ||||||
パルス周期(注5) | 0.5μs ~500μs | 2μs ~20μs | ||||||
ガイドレーザ、レーザポインタ | 赤色半導体レーザ 波長:655nm クラス2レーザ、最大出力:1mW以下 | |||||||
ビーム遮へい装置 | シャッタ(ヘッド内部に搭載) | |||||||
印字ワークの形状 | 平面、段差、円柱、円すい、球 | |||||||
印字ワーク状態 | 静止体、移動体 | |||||||
ファイル登録数 | 10,000ファイル | |||||||
印字データ数(オブジェクト登録数) | 2,000個/ファイル | |||||||
印字データ | 文字 | A~Z、a ~z、拡張ラテン文字(Latin-1)、数字、記号、ユーザ登録文字(50種まで設定可能)日本語:カタカナ、ひらがな、漢字(JIS 第一水準、JIS 第二水準) 簡体中国語:GB 2312 第1級、第2級 | ||||||
TrueType | LaserMarkerNAVI smartをインストールしたPC内のTrueTypeフォント(注6) | |||||||
バーコード | CODE39、CODE93、CODE128(GS1-128)、ITF、NW-7、EAN/UPC/JAN GS1 DataBar Limited、GS1 DataBar Stacked、GS1 DataBar Limited CC-A、GS1 DataBar Stacked CC-A | |||||||
2次元コード | QRコード、マイクロQRコード、iQRコード、データマトリックス、GS1データマトリックス、PDF417 | |||||||
図形ファイル(注7) | VEC、DXF、HPGL、BMP、JPEG、AI、EPS | |||||||
点・簡易図形 | 定点、直線、円、円弧 | |||||||
文字配列 | 直線、扇状、プロポーショナル、均等割付 | |||||||
入・出力ポート | I/O 端子台(40ピン)、I/Oコネクタ(40ピン)、変位センサ用端子台(注8) | |||||||
通信インタフェース | EIA-RS-232C、Ethernet、EtherNet/IP(注9)、PROFINET(注9) | |||||||
専用ソフトウェア(注10) | LaserMarkerNAVIsmart、ロゴデータ編集ソフト、ExportVEC、フォントメーカソフト | |||||||
専用ソフトウェア対応OS(注11) | Windows® 11 Pro 64bit、Windows® 10 Pro 32bit/64bit | |||||||
Laser Marker NAVI smart接続方法 | USB、Ethernet | |||||||
Laser Marker NAVI smart表示言語 | 日本語、英語、簡体中国語、繁体中国語、ドイツ語、韓国語 | |||||||
システム起動所要時間 | 約10s | |||||||
レーザ励起所要時間 | 約1s~最大2s | |||||||
電源電圧 | 90V-132V ACまたは180V-264V AC(電源電圧変動±10%含む)、周波数50/60H(z 注12) | |||||||
消費電力 (消費電流)(注13) | 100V AC時 | 320VA以下(3.6A以下) | 510VA以下(5.7A以下) | |||||
200V AC時 | 360VA以下(2.0A以下) | 520VA以下(2.9A以下) | ||||||
アース方式 | ヘッド、発振器ユニット、コントローラ共にダイレクトアース | |||||||
冷却方式 | ヘッド:自然空冷、発振器ユニット:強制空冷、コントローラ:強制空冷 | |||||||
使用周囲温度 (注14) | ヘッド | 〈レーザパワー設定値46以上の場合〉 0~+36℃(注15)、保存時:-10~+60℃ 〈レーザパワー設定値46未満の場合〉 0~+40℃(注15)、保存時:-10~+60℃ | 0~+40℃、保存時:-10~+60℃ | |||||
発振器ユニット | ||||||||
コントローラ | 0~+40℃、保存時:-10~+60℃ | |||||||
使用周囲湿度(注14) | 35~85%RH | |||||||
ヘッド部保護構造(注16) | IP64 | |||||||
過電圧カテゴリ / 汚損度 | Ⅱ / 2 | |||||||
使用場所 | 屋内、高度1,000m以下の場所 | |||||||
ファイバケーブル長 | 2m±0.2m、最小曲げ半径80mm | 5m±0.2m、最小曲げ半径80mm | ||||||
設置方向 | ヘッド:全方向、発振器ユニットとコントローラを組み付け時:縦置き/横置き | |||||||
本体質量 | ヘッド:約11kg、発振器ユニット:約12kg、コントローラ:約12kg |
(注1):製品ごとに個体差があります。
(注2):ここに示す値は入力可能な設定範囲です。印字や加工の品質を保つことのできる設定値は、印字条件や対象材質によって異なります。
(注3):設定データ内容によっては、使用可能なスキャンスピードの上限が制限される場合があります。
(注4):以下設定での、加工点における出力です。(出荷時)
LP-ZV200P / LP-ZV205P / LP-ZV206P : レーザパワー100、パルス幅8ns、パルス周期3.3μs
LP-ZV500P / LP-ZV505P / LP-ZV506P : レーザパワー100、パルス周期20μs
(注5):LP-ZV200P / LP-ZV205P / LP-ZV206Pでは、パルス周期の設定範囲はパルス幅に依存して変動します。
(注6):文字の種類によっては、レーザマーカでは使用できない場合があります。右横書き文字(アラビア文字、ヘブライ文字など)および合字を用いた文字(インド系文字など)は、レーザマーカでは使用できません。
(注7):VECは、レーザマーカ専用の図形ファイル形式です。AI、EPS形式の図形ファイルを使用する場合は、専用ソフト「ExportVEC」にて、事前にVEC形式への変換が必要です。
(注8):変位センサ用端子台はオプションの機能拡張基板を装着した場合にのみ使用可能です。
(注9):オプションの産業用ネットワークユニットを装着した場合にのみ使用可能です。
(注10):ソフトウェアは弊社Webサイトからダウンロードできます。
(注11):Microsoft社によるサポートが終了したOSバージョンについては、対応OSから除外させていただきます。
(注12):周波数は自動切り替えです。
(注13):起動時の突入電流(代表値)は以下のとおりです。(流れる時間は10ms以下)100V AC時 : 85A、200V AC時 : 170A
(注14):コントローラ、ヘッド、発振器ユニット共通。結露および氷結なきこと。結露を防ぐために、保管場所と使用場所に温度差がある場合は、機器温度を周囲温度に徐々に馴染ませてください。
(注15):レーザパワーの値を補正している場合は、補正後の値で使用周囲温度は規定されます。
(注16):発振器ユニットおよびコントローラ部は保護構造ではありません。ヘッド部の保護構造は、ファイバユニット、レーザ出射口保護ガラス、各種ケーブル、ケーブルコネクタカバーが正しく装着された状態でのみ性能を発揮します。
寸法図
単位mm
ヘッド
No. | 内 容 |
① | ワーク間距離(基準面±可変幅): |
---|---|
② | 印字範囲の中心位置 |
③ | 印字範囲(X, Y): LP-ZV200P /LP-ZV500P:125mm×125mm LP-ZV205P / LP-ZV505P:220mm×220mm LP-ZV206P / LP-ZV506P:330mm×330mm |
発振器ユニット
コントローラ
※レーザマーカ本体にAC電源ケーブルは付属されていません。(別売)
タッチパネルコンソール(別売)
LP-ADP50
使用上のご注意
レーザ光について
- 本製品は、JIS規格のクラス4レーザに相当します。レーザの直射光や、その反射光を見たり触れたりしないよう注意し、規格の内容に適した安全対をとってください。
- 製品には、下記の内容のラベルが貼付されています。
(本WEB内の製品画像では、貼付されていません。) - レーザ光は赤外光ですので、目には見えません。レーザ発振の際には、特にご注意ください。
警告・説明・開口ラベル